集合意識5・7

まず、私が言う「集合意識」とは何かを説明しますね。

 

集合意識というと、

「え?集合無意識じゃないの?」

と、思う方がいると思います。

 

集合無意識とはユングによって説明されたもので

心理学をやっている方なら、知っていると思いますが

少し説明すると

こんな感じのことです。

 

集合的無意識(Collective Unconscious)は、

個人的に獲得された無意識とは違い、

生まれながら人間に備わっているもの

人類一般に普遍的なもの

人類一般に共通のものにいたるまでには、

ある家族に特徴的な家族的無意識や、

ある文化圏に共通に存在する文化的無意識などを考えることもできます。

集合的無意識は、

人類に共通した形式と内容を有するため、

そこでのイメージは経験的な日常生活での具体的事物から独立して

自律的に働きます。

Eg;自然に安らぎを感じたり、昇ってくる朝日に神々しさを感じる

のは誰かに教えられて抱く感情ではなく、人類に共通することといえる等。

 

ということで

この意識は、個人の潜在意識よりも下層にあるとされています。

 

また「無意識」という名前のつかない「集合意識」は

フランスの社会学者デュルケームによって用いられたことばで、

一つの社会または集団の成員たちの間に共有された

諸信念、諸慣行の総体で、

成員個々人の意識とは区別される固有の生命と体系をもったものをさす。

共同意識ともよばれる。

意識の現象である以上、集合意識は個人の内においてしか実現されないが、

各人の個別的な意識とは異なるものであり、

いわば「社会の心理的類型」とでもよぶべきものである。

デュルケームによれば、それは個々人の意識に対しては外在的で、拘束的に作用することもあり、世代を超えて維持されるといった持続性ももっている。

 

具体的には伝統、慣習、道徳、法律などを通して示されるもので、たとえ個人の意識に内面化されるとしても、その社会的な性格は失われないとされる。

 

と、このような意味を持ちます。

心理学者の説明か、社会学者の説明かによって

似ていても異なるわけです。

 

もっと読む グローバルコンシャスネス