ルノルマンピケの本の再校(二度目の校正のことです)の締め切り前日のこと。
肖像画の使用について、なかなかお返事の来ないイギリスの美術館の公式サイトをもういちょど訪れ、「使用許可」にあたる何かが書かれていないか…を、もう一度調べてみようと思い立ちました。
美術館のコレクションサーチに、マドモアゼル ルノルマンの名前を入れ、まず、ルノルマンの肖像を確認するところから始めようとしたのですが、アイテム ノット ファウンド!つまり、その作品は見当たりませんという結果が出て来ました。
驚いた私は、マドモアゼル ルノルマンの名前をいろいろな表記で入れてみました。
マドモアゼル マリーアンルノルマン、マドモアゼル マリーアン アデレイド ルノルマン…等々
でも、どんな表記で入れても、検索結果は同じく、ノット ファウンドなのです。
この美術館には複数回訪れているし、ここにルノルマンの肖像があるという情報は、世界のさまざまなブログにも書かれているし、一体、なぜ?
以前は、ちゃんと検索で出て来たものが、なぜ出てこない?
言われのない不安に駆られ始め、なかなかお返事をくれない美術館に対して少なからずともイライラしていたところに、疑いの気持ちがムクムク上がってきてしまいました。
もしかしたら、あの肖像画は、ルノルマンの肖像ではないのかもしれない。
最近になって、ルノルマンの肖像に問い合わせが増えてきたかもしれないので、高額で誰かに売ってしまったのかもしれない。
こんな妄想が、頭の中を駆け巡り、居ても立ってもいられなくなりました。
何しろ昨年のルノルマンのお墓詣りの時に、スマートフォンが消えて無くなってしまったことや、不思議なことが色々起きていたので、もう、いい加減にしてほしい…。
校正を終えなければならないのに、こんなことに足を取られていては、先に進めない。
気持を取り直して、あとは出版社の意向と判断に任せようと、一旦手放したのですが、私の手は、自動的に検索エンジンに向かって、マドモアゼル ルノルマンの肖像を英語表記でガンガン打ち込み始めていました。
Portrait of Mademoiselle Lenormand
ウィキペディアに出ている肖像画や、ベルギー収監の時の肖像画、件のイギリスの美術館所蔵の肖像画に交じって、ジョセフィーヌ妃の肖像も上がって来ます。
何人かの貴婦人の肖像も混じっている中に、水色のドレスを着た貴婦人の写真が目に留まりました。
この貴婦人は一体誰だろう?
ジョセフィーヌと行動を共にしていたタリアン夫人かな?
多分、ルノルマンのクライアントの一人だろう…
そう思いながら、画像をクリックすると
マドモアゼル ルノルマンの名前がタイトルとして上がって来ました。
フランソワ デュモンの作品…か
詳細な説明をクリックすると
長々と英語で書かれた文章が出て来ました。
最初の部分は、私もよく知っている内容でしたが、半ばあたりからルノルマンの容貌を醜いガマガエルと書いたのは、アレクサンダー デュマだが、この肖像はそれとは全く異なるルノルマンの姿として描かれていると書かれているではありませんか。
長い間、会えなかった大切な人に、やっと巡り合えたような
或いは、やっと再会できたような安堵感がやってきて
私は身体中の力が抜けて弛緩してしまいましたが、次の瞬間、嬉しさがショックのように走り始めて、大声を出して叫んでしまいました。
あ~~~~~~~~~~~~~~っ!
でも、まだ信じられないのです。
本当のルノルマンの姿、多分、今まで見つかった肖像画の中で一番美しいものが、今、目の前のコンピューターのモニターに映し出されていることが、信じられないのです。
検索をかけても出てこなくなったイギリスの美術館のルノルマンの肖像…
そして、今、目の前にある、堂々として凛とした美しさのサロン占いの女王ルノルマンの肖像…
必至になって自分を落ち着かせて、どういう手順で、この肖像について、何をどうすればよいかを問いかけ始めました。
どうしたの?
叫び声をあげて
と、その時、声をかけてくれたのは、ルノルマンピケの書籍の校正をしていた妹であり、ルンルマンリーダーでもあるミミちゃんでした。
あのね
出て来なくなったのよ
何が?
イギリスの美術館の肖像画
それで、叫んだの?
違う、違う、これ、これを見て!
何これ、誰の絵?
ルノルマン、マドモアゼル ルノルマン
え?
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「神聖幾何学マルセイユタロット」とは、フランス人ウィルフリード・ウドワン氏が1999年にイギリスのクロップサークルとストーンヘンジで受けた掲示に従ってマルセイユタロットが神聖幾何学の上に描かれていたことを突きとめたことにより、タロットの秘密を科学的に解き明かし、作成したものです。
ルノルマン・カードはピケと呼ばれるフランス製トランプとシンプルな絵の双方が描かれた36枚のカード。シンボルが意識とシンクロするので、的中率が抜群。だから、自分の未来をデザインするのに、最も適しています。トランプとの兼ね合いを教えられる数少ないスクール。
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